読んだ本:永田カビ他
たまには持っている本の感想などをあげてみようとおもいます。本はまったく読まないわけではなく、ちょくちょく読むほう(だと思ってる)ですが、所有するだけにとどまりがち。自分なりにアウトプットすることが大切かなと思ったので、時々はまとめや感想などをあげられるといいなと思います。目標とまではいかないが、そんなふうにできるといいねという気持ち。(実行するかは…)
漫画、自己啓発本、小説などジャンル問わずの予定。
漫画です。
ありのままの愛を渇望する鬱で摂食障害の漫画家の女性が人とのぬくもりを求めてレズ風俗を利用する話。
どちらかというと作者の半生の紹介、心の葛藤を描写した漫画であり、レズ風俗の場面は少ないです。
「不安で怖いというのは 少しでもこぼれ落ちたらアウトの水が満タンに入ってるコップを頭の上に載せてる感じ」など、心の弱さや自分を肯定できない苦しみを言語化し漫画として表現する能力が高いと思いました。医学的な観点からの病理が語られているわけではないので心を病んでいる人には治療の参考にはならないと思います。
ありのままの自分でいられる場所(甘い蜜)は、どこかにある。ただ、誰かが用意してくれるものではない。大人になるということは、「甘い蜜」を自分で見つける責任を負うことだと思いました。
試し読みは下のサイトからできます!
(R-18注意)
永田さん二冊目の単行本。
レズ風俗の漫画がきっかけで商業漫画の連載が始まり、自立への道を進み始めたところ。
親との確執や一人暮らしなどいろいろな事件が起こりつつ、愛を渇望するのに、受け取れないし人を愛せない。素通りしていく描写のままならなさがリアルだと思いました。
内面の葛藤の描写が優れている、一般受けはしないと思われますが。メンタルを病んでいる人は引きずられちゃうかも。どんな人が読むといいんだろうな…?と言われるとよくわからないのだけど。つまづきながら転びながら、時には人を傷つけ…ながら、それでも永田さんには生きるのをやめないでほしいし、前に進んでほしいなと願ってしまいます。
個人的には永田さんのキャラクターの造形が可愛いと思っていて、あわあわしている姿に共感したり、引いたり。それが魅力かな。
職場で嫌なことがあり、気分が落ち込んでいた時に購入。モラハラ、職場いじめ、DVなどやっかいな人間に目をつけられている人を救うべくして書かれた本です。
一部を引用すると、「相手から見てあなたという人が攻撃しやすい人と見えているからです。」「いじめられやすいキャラの子が、何をしても、しなくてもいじめられるのです。」
理不尽そのものですが、理不尽な人には加害者としての自覚がないことが多く、被害者意識すら抱いていることすらあり、本当に面倒くさい。理不尽な人をどうにかしようとすると多大な労力が必要になるので、理不尽な人からは離れるのが一番だな…と思いました。そこで、表題のように離れたくても離れられない人が平和を作るためのシンプルな方法が書かれています。「やわらかロジカル」でも思ったんですが、間合いの取り方が上手な人は自然に体現しているなと再確認しました。お手本にしたいです。コツコツ真似していきたいと思いました。